古来より、旨い生ハムの生産地として知られたパルマ。ランギラーノ村周辺の山間地は“乾燥した風”と“湿った風”が程よく混ざり合う場所であり、大型の豚腿肉をじっくり均質に乾かすのに適した場所です。
さらに、アペニン山脈を駆け抜けるその風が熟成庫に運んでくる微生物によって真似の出来ない深みのある風合いを醸し出します。
塩のみを用い、じっくりと熟成させて作るというパルマ産生ハムの製造工程においてとても重要な意味を持ちます。
パルマハム協会ではこの貴重な環境を定義すべく厳格な決まりを定めており、これはD.O.P:Denominazione Origine Protetta(原産地保護呼称)のお手本的な位置づけとも言えるほどです。
サン・ニコラ社のプロシュートはカロリーが控えめです。
また他社では塩分7%と高い物が多いなか、サン・ニコラ社のプロシュートは4~5%と塩分を抑えてあります。
他社が塩分を高くする理由は、生産の際の微妙な調整がいらなくなるので簡単に製造ができるからです。
サン・ニコラ社は原料の買い付けにもこだわっており、通常の肉の価格よりもプレミアムな価格を付け良質な原料を購入しています。
サン・ニコラ社のパルマ産生ハム24ヶ月熟成
肉の味、脂の甘味が絶妙のバランスを見せるタイプです。
Afettare(アフェッターレ)とは「薄くスライスする」という意味で、特に生ハムをスライスする時に大切な言葉となります。
もちろん、産地(DOP)の良い生産者というのは大前提としてありますが、その中でいかに良い個体(原木)を扱うかはもっと大切です。
切り方一つでその味を活かすことも、台無しにしてしまうこともあるのだと思いながら、日々のスライスに臨んでいます。
デパートでもパルマ産をたまに購入しますが、口に含んだ時の香りが全然違います。
「生ハム・サラミ・チーズ・ワイン【ランブルスコ】のセット」を購入しました。赤の微発泡は初めてでしたが、パルマ産の生ハムとの相性が良かったです。
ずっと気になっていましたが、やっと実店舗に行くことができました。
注文してから目の前でスライスしていただいて、その日のうちに頂きました。
いつも食べるものとは一味違います!